COLUMN

技術コラム

2025/12/09

第18回 ダイカスト金型について

■ ダイカスト金型とは

『ダイカスト金型』とは、溶かした金属を高圧で型に押し込み、短時間で固める「ダイカスト製法」に用いられる金属の“型”のことです。
これにより、複雑な形状の部品を高精度で大量生産することが可能になります。
自動車部品から家電製品に至るまで、私たちの生活のさまざまな場面で活用されている重要な技術です。

なお、『ダイカスト』は『鋳造(ちゅうぞう)』という金属成形技術の一種ですが、溶かした金属を高圧で金型に流し込む点に特徴があります。
これに対して、同じ鋳造の中でも重力で金属を流し込む“砂型鋳造”などは圧力をかけないため、製品の精度や表面の滑らかさに違いが出ます。

  • ダイカスト:高圧で金属を流し込むため精度が高く、表面が滑らか。大量生産に適する。
  • 砂型鋳造 :圧力をかけずに金属を流し込むため、形状自由度が高いが表面は粗い。小ロットや大型製品向き。

製造コストや用途に応じて、これらの鋳造方法は適切に使い分けられています。

■ ダイカスト金型の構造

ダイカスト金型は、大きく2つの部分に分かれています。

  • 固定側:動かない側の型
  • 可動側:開閉して製品を取り出す側の型

溶けた金属はこの2つの金型の隙間に高圧で押し込まれ、冷えて固まることで製品が完成します。
また、金型内には「冷却管」が設けられており、金属を効率よく冷やすことで生産スピードや品質の安定化に貢献しています。

■ ダイカスト金型の特徴

ダイカスト金型の特徴としては以下のような点が挙げられます。

  • 高精度な製品が得られる
  • 表面が滑らかで仕上げ工程が少ない
  • 短時間で成形でき、大量生産に最適

一方で、金型製作には大きなコストと時間がかかるため、量産を前提とした生産方式といえます。

■ ダイカスト金型の寿命

ダイカスト金型は長期使用を前提に設計・製作されますが、使用に伴い摩耗や金属疲労が進行します。
一般的な寿命は数万ショット(数万回の鋳造)とされますが、以下の要因で変動します。

  • 使用する金属材料の種類
  • 製品形状の複雑さ
  • 成形条件(温度や圧力など)

寿命を延ばすためには、定期的なメンテナンスや適切な冷却管理が不可欠です。
さらに、金型表面のコーティング技術の進歩により、耐久性の向上も進んでいます。

金型の寿命は製品品質に直結するため、寿命管理は製造現場において重要な管理項目のひとつです。

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