COLUMN
2025/02/05
【自動車溶接工程シミュレーション】
自動車溶接工程のシミュレーションは、
自動車製造プロセスにおける溶接作業の効率化と品質向上を目的とした技術です。
このシミュレーションで実際の溶接ラインを再現し、
様々なパラメータや条件下での作業の効率性を評価することができます。
■ 再現できるもの
自動車溶接工程のシミュレーションでは、以下のような様々な要素を再現できます。
・ロボットアームや溶接ツール、溶接治具などの機械装置の動作
・パネルの供給
・作業者の動き
また、作業手順などからサイクルタイムの検証も行い、計画に不備が無いかの確認も可能です。
これらの検証はPC上の仮想空間で行い、実際の製造現場と同様の条件でシミュレーションが行われます。
■ 自動車溶接工程のシミュレーションのプロセス
自動車溶接工程のシミュレーションの作業フローはおおまかに次のようなステップで進められます。
1.工程仕様確認
工程(設備)のフローや設定サイクルタイムから目指すべき姿を確認します。
2.設備選定
仕様に合わせラインに配置する産業用ロボットや溶接設備の選定を行います。
3.机上3D確認
シミュレーションCADを使用し、ロボットの動作性、サイクルタイム、設備との干渉を確認します。
4.デジタル立会い
シミュレーションした結果を仕様作成部署や工場へ照会し、承認をいただきます。
■ 使用されるツール
自動車溶接工程のロボットシミュレーションには、主に以下のツールが使用されます。
・安川電機 : MotoSim EG
・ファナック : ROBOGUIDE
・川崎重工 : K-ROSET
・不二越 : ロボットシュミレータ(on desk)
大型のロボットから協働ロボットに至るまで様々なケースがあり、検証に適したソフトにてシミュレーション業務が行われます。
自動車製造における溶接工程は、ボデー精度に関わる非常に重要な工程であり、
効率的かつ品質の高い溶接作業を実現することが求められています。
自動車溶接工程シミュレーションは、
このような要求に応えるために開発されたツールであり、自動車製造プロセスの改善に貢献しています。
弊社では、ロボットを活用した設備、治具の設計を行っております。
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