COLUMN
2025/01/15
【生産設備のシミュレーションについて】
昨今、生産設備のPLCソフトやロボットのプログラムは、事前に検証(デバッグ)を行うようになってきています。
事前検証により、現場での調整とデバッグを作業を削減することができます。
■ 事前検証のメリット
・正確性
プログラムが正しく動作することを確認できます。
連続運転で設計中では検討から漏れた動的干渉なども確認できます。
・安全性
仮想(デジタル)での動作検証のため、プログラムミスによる機器の破損が起こりません。
実機でのデバッグの場合、プログラムミスにより機器の破損が起こる可能性があります。
その結果、追加工や芯だしのやり直し、部品の再発注が必要になるため、コストと時間のロスが大きくなります。
また、プログラムミスが設備の誤動作を招き、重大な人身事故に発展する危険性もあります。
・教育活用
新人制御設計者に実際の設備のデバッグをお願いするのは、
お願いする方も心配ですし、される方もプレッシャーに感じます。
事前検証を行えば、安全に設備のデバッグを行えますので、
新人制御設計者がデバッグデビューするのに最適です。
また、社内教育用に課題設備を用意すれば、プログラム不具合の探し方など、
実際の設備では経験させてあげられないようなことを行えます。
・作業環境
デバッグ作業は自分のデスクで行えるため、現場に張り付いて作業する必要はありません。
また、現場で作業されている方の手を止めたり、他部署の方とスケジュール調整したりする必要もないため、
自分のペースで落ち着いて作業できます。
これらのことは、並行して複数の業務を行っている制御設計者にとって、作業効率を高める効果があります。
■ 事前検証のデメリット
・事前準備
プログラムとは別に、シミュレーションソフト側にも設定作業を必要とします。
設定作業を行う時間もさることながら、設定作業を覚える時間も必要になります。
・計画性
事前検証という性質上、設備に電源が入る前にデバッグを完了させなければ、その効果を最大限発揮できません。
弊社では、iCADのIOCオプションを使用した生産設備のシミュレーションを行っております。
機械設計で作成された3DデータとPLCを通信させ、3Dデータを本物の設備のように動かすことができます。
IOCの導入支援、IOC設定業務請負など、幅広くお手伝いさせていただきます。
ご興味がある方は、まずは こちらから お気軽にお問合せください。