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技術コラム

2025/05/16

第11回 搬送装置設計について

搬送装置とは、
「治具またはワークを、加工・組立ラインに沿って移動させるための装置」
を指します。
加工・組立作業を機械化し、各工程を分解し、
単純作業化した組立動作を、より早く・正確に移動させるために、
加工点にワークを効率よく移動させる動作が「搬送」です。

■ 効率のよい搬送の考え方

搬送を効率よく行うためのポイントは、次の4点です。

① 主材取付高さを考える
② 主材搬送高さを考える
③ 治具ピッチを考える
④ 部品取付高さを揃える

効率のよい搬送には、

・ムダな動作を無くす
・必要最小限の動作

を追求することが大切と言えます。

■ ワークハンドリング技術

ワークハンドリング技術とは、
「治具またはワークに傷をつけずに掴み、搬送時に姿勢を崩さず、加工・組立ラインの治具に位置ズレなく取付ける技術」
を指します。

人によるワークハンドリングと、機械によるワークハンドリングを比較すると、

人:手作業(自由自在)

・何でも掴める
・探りながら入れられる
・力加減を自由に調整できる

機械:自動化(不自由)

・開閉動作のみ
・決まった動作のみ
・ワークの多様化に対応出来ない

ワークハンドリング技術は、自動化にとって最も難しい部類になります。
その理由として、ワークが加工精度のバラツキを持ったものであることがあげられます。
ワーク精度に対して、自動機の搬送精度が良くなければ搬送異常に繋がってしまいます。

弊社では、これまで多くのお客様の搬送装置設計をお手伝いさせていただきました。
生産設備設計および製作のご依頼は こちらから お気軽にお問い合わせください。

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