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技術コラム

2025/04/14

第10回 技人国ビザとは

日本で働く外国人の持つ在留資格の1つに「技術・人文知識・国際業務」(通称「技人国」)というものがあります。
この在留資格は、日本で専門的な知識や技術を活かして働くことを目的とした外国人向けのもので、今多くの企業で需要のある人材です。
今回は、技人国ビザの基本情報、取得方法、対象となる仕事などをわかりやすくご紹介します。

■ 技人国ビザとは?
技人国ビザは以下の3つの分野での活動を対象としています。

・技術
 理学や工学などの自然科学分野の知識や技術を必要とする業務
 (システムエンジニア、プログラマー、機械設計者など)

・人文知識
 法律学、経済学、社会学などの人文科学分野の知識を必要とする業務
 (営業、経理、マーケティング、法務など)

・国際業務
 外国の文化に基づく感受性や思考を必要とする業務
 (通訳、翻訳、語学教師、海外取引担当者など)

これらの業務は、専門的な知識やスキルを活かせる内容であることが求められます。

■ 技人国ビザを取得する条件
技人国ビザを取得するためには、以下の条件を満たす必要があります。

・学歴または職歴
 関連する分野の大学(短期大学を含む)を卒業していること
 日本の専門学校を卒業していること
 関連分野で一定期間の実務経験があること
 (通常、技術・人文知識分野では10年以上、国際業務分野 では3年以上)

・雇用契約
 日本の企業や団体と正式な雇用契約を結んでいること

・報酬条件
 日本人と同等以上の給与が支払われること

・素行の良さ
 過去に犯罪歴がないことや税金を滞納していないこと

■ 技人国ビザで働く際の注意点
技人国ビザで日本で働く場合、以下の点に注意しましょう。

・業務内容
 学歴や職歴と業務内容が一致していなければ、ビザが取り消される可能性があります。

・単純労働の禁止
 技人国ビザでは、専門性が求められない単純労働は許可されません。

・雇用先企業の安定性
 雇用する企業が安定していない場合、審査が厳しくなります。
 赤字決算の場合、事業計画書の提出を求められることもあります。

・素行の良さを保つ
 ビザ更新の際に素行が問われるため、犯罪歴がないことや税金の滞納がないことが重要です。

■ 技人国ビザのメリット
技人国ビザは、日本で専門的な仕事に従事する外国人にとって非常に有利な在留資格です。
このビザを持つことで多くのメリットを得ることができます。

・専門的なキャリアアップが可能
 技人国ビザで働く外国人は、専門知識やスキルを必要とする仕事に従事することができます。
 このため、将来のキャリア形成に役立ちます。

・高いスキルを活かせる職場環境
 ITエンジニア、マーケティング、翻訳など、専門性の高い職種でスキルを活用できます。
 これにより、業界内でのキャリアアップが期待できます。

・日本企業での経験が積める
 日本での職務経験は、国際的なキャリアを築く上で非常に価値があります。
 日本での勤務経験があると、他国でも優位に働くことが多いです。

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