COLUMN

技術コラム

2024/07/23

第1回 治具設計とは

治具とはワーク(加工対象物)を固定・位置決め・支持するための装置や工具の総称で、
主に次のような目的で使用されます。

  1. 正確な位置決め: 加工や組立の際に、部品や素材を正確な位置に固定するため。
  2. 作業の効率化: 繰り返し作業を迅速かつ正確に行うため。
  3. 品質の向上: 製品のばらつきを減らし、品質を均一に保つため。
  4. 安全性の向上: 作業者の安全を確保するために、危険な手作業を減らすため。

■ 治具の種類
治具には様々な種類があります。
代表的なものを紹介します。

  • 加工治具: 旋盤、フライス盤、ドリルなどでの加工時に使用される治具
  • 組立治具: 組立作業を支援するための治具
  • 検査治具: 製品の寸法や機能を検査するための治具
  • 溶接治具: 溶接作業を支援するための治具

上記以外にも様々な用途に合わせた治具があります。

■ 治具設計のプロセス
治具設計の作業フローはおおまかに次のようなステップで進められます。

  1. 仕様確認: 製品の加工や組立に必要な要件を確認
  2. 構想設計: 要求仕様に基づいて、おおまかな構造を決め使用機器を選定
  3. 詳細設計: 詳細な設計図を作成

■ 使用されるツール
治具設計には、主に以下のツールが使用されます。

  • CAD(Computer-Aided Design): 詳細な設計図を作成するためのソフトウェア
  • CAE(Computer-Aided Engineering): 設計のシミュレーションや解析を行うためのソフトウェア
  • CAM(Computer-Aided Manufacturing): 治具の製造工程を支援するためのソフトウェア

治具設計は製造業において非常に重要な役割を果たし、
製品の品質向上や生産効率の向上に欠かせない存在です。

弊社では、さまざまな治具の設計および製作を行っております。
まずは こちらから お気軽にお問合せください。

一覧